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「味玉醤油らぁ麺  ¥900」@らぁ麺 みうらの写真平日 晴天 12:55 先客5名 後客3名

〝ニューオープン 探検記〟

今回は横浜駅直結の「スカイスパ YOKOHAMA」からの新店めぐりをお送りします。結論から言うと、自宅からの方が移動時間が短ったと思われます。

なぜ自宅があるのに毎日カプセルホテルで寝泊りしているのか不思議に思われる人も多いだろうが、その答えは明確である。

それは自宅にサウナがないからである。

付け加えるならば、自宅には生ビールサーバーがない事も大きな理由だ。昨晩も大人気のアウフグースが終了した頃を見計らって横浜駅に降り立った。通い慣れたエレベーターを上がると下駄箱にも余裕があり、すでに落ち着いた雰囲気を物語っている。港町横浜の夜景を満喫しながら静寂のサウナでととのった後は、満を辞してレストランへと足を運んだ。そこで冷奴をツマミに様々なタイプの生ビールを楽しんでからベッドに横になった。

今朝も万全の体調で目覚めると、眼下で忙しなく出社を急ぐ人たちの列を見ながら背徳感のある朝ウナを堪能した。しっかりと朝食を摂り、メールチェックをするために訪れたのがレストランに隣接したコワーキングスペースだ。どの席もコンセント対応してあるので、朝サウナと朝食で満ちた身体だけでなく相棒であるガジェットたちも充してくれるのだ。

そんなスペースでは館内着姿のままでノートパソコンに向き合う女性たちもいたりと、すでに働き方改革が浸透している事を実感する。私が働きはじめた頃には、まさかパジャマ同然の姿で仕事ができるなんて想像もしてなかった。そんな新しい働き方を実践する最先端の人たちに紛れて、昼メシのラーメンと今夜のサウナ宿を吟味するのが幸せのひと時である昼下がりの横浜を出発した。

東横線で自由が丘駅から大井町線に乗り換えると、横浜を出てから50分ほどで最寄りの二子新地駅に着いた。自宅からだと田園都市線で20分もかからない駅だったので、完全に作戦ミスであった。しかし満足のサウナライフを楽しめたので良しとして、意気揚々と新店を目指した。

東口を出て駅前通り松栄会を進んで行くと、何やら不穏な空気が漂う店先を見つけた。それは臨時休業とかではなく〝またやらかした感〟のある店構えだったのだ。

高級感のある一枚板に金の筆文字で書かれた看板が、個人店でない事を思わせる。これまで新店めぐりをしてきた中で、駅近物件で店名が平仮名の店には幾度となく〝またおま系〟だと学習してきたはずだが、今回も経験が活かされる事はなかった。店の設えやメニュー構成を見ただけで、新店ラッシュが続いているグループ系列店だと悟ってしまった。

正直に言うと、食べずとも味が分かる気がして食べずに帰る事も考えてしまった。しかし、系列店の中でも〝またおま系〟でない新店も過去にはあったので、新たな出会いに期待を込めて入店への決意をした。

店内に入ると入口左手に設置された券売機の中から、筆頭メニューである標題の醤油系のボタンを押した。食券をホームスタッフさんに手渡すと、L字カウンターに腰を下ろして店内観察をはじめる。しっかりと造りこまれた和風デザインの内装もグループ店と類似している。卓上のウンチクも内容こそ少し違って書かれているが、コンセプトは同じである。そんな店内を、本日は新規オープン請負人を含めた四人体制で仕切っている。新店ながらも淀みなく調理が進められる光景を眺めていると、着席して5分です我が杯が到着した。

その姿は白磁の高台丼の中で、初対面なのに見覚えのある表情を見せている。その瞬間にニュータイプの新店ではなく、やっぱり〝またおま系〟であると確信した。安心感はあるが期待感のない姿に、おおよその味を思い描きながらレンゲを手にした。

まずは赤銅色のスープをひとくち。少し霞んだ液面には厚手の油膜が見られ、スープの熱を保持している。そんな表層にレンゲを沈めると、香味油よりも先に鷄出汁特有の濃厚な香りが上がってきた。かなりオイリーに見えるスープを口に含むと、丸鷄由来のコクと甘みも感じるが油っぽさは否めない。口内には瞬時に油膜が張り付くので、出汁の旨みやカエシの塩気を感じづらくなってしまう。ベースは鶏由来の旨みがしっかりと溶け出したスープとなっているが、雑味にも思える獣臭も含んでいる。このクセを個性とも言えるかもしれないが、私には不要な雑味に思えた。その背後には底上げ目的の不要な旨味成分も存在している。その旨味の強さに負けじとカエシの塩分設定も高いので、喉を灼くような負の相乗効果を生んでしまっている。単体で飲むには強すぎるので、スープを諦めてレンゲを箸に持ち替えた。

麺上げまでジャスト60秒の中細ストレート麺を持ち上げると、全粒粉のフスマが麺肌に密に見られる麺肌が特徴的だ。箸先からは柔らかそうに思える麺質も、芯はハッキリとしてコシもありそうだ。36センチ程と長めに切り出しされた麺を一気にすすり上げると、綿肌の凹凸が分かるくらいに低加水麺独特の口当たりで入ってきた。ザラつきとも感じる舌触りだが、スープを吸って一体となりナイスコンビネーションを魅せる。そんな麺を噛みつぶすと、内麦と思われる全粒粉小麦粉の力強さを感じる事が出来た。小麦の香りと甘みが弾けるのでスープの甘味と重なって、全体的に甘さばかりか印象に残ってしまう。麺の長さゆえに、ひとすすりで口に収まらないので、幾度もすする事で口の中が甘い香りで包まれる。初めのうちは心地良く感じるが、次第に重たくなってくる。

具材の焼豚は鶏肉と豚肉の二種類。どちらも低温調理だが、鷄ムネ肉は極薄切りにカットされ食べ応えの無さが寂しい。ムネ肉の淡白さを補うはずのマリネ液もスパイスが利いてないので味わいも乏しい。一方の豚肩ロースは一枚の肩ロースを半カットして、小ぶりな薄切りで盛り付けられていた。薄さの割に歯応えがあるのは、肉質自体の硬さを物語っている。

追加した味玉は残念ながら普通のゆで卵の変わりない仕上がりで、追加しなくても良かったと思ってしまった。半熟よりも硬い下茹で加減や、白身の表面にだけ醤油色素が沈着しただけの即席味玉だった。良かった点を強いて挙げれば、常温に戻されていた提供温度だろうか。

メンマは穂先メンマだが根元は歯応えがしっかりしているが、穂先にかけての柔らかさへ変化は食感のグラデーションを感じられ楽しい。品のある味付けと、発酵臭の残り香が発酵食品らしい香りのアクセントを生んでいる。グループ店で使われているメンマは店ごとで太さやタイプは異なるが、いずれも安定感のあるメンマを使用されている。

薬味はシンプルに青ネギのみ。この潔さもスープに合っており、全体的に甘味中心の世界に爽やかな苦味と香りで存在感をアピールしていた。

最終的にはスープを全量残してレンゲを置いたが、序盤から予想された通りの結末となってしまった。ここまで足を運ばなくても各所で味わえるラーメンだったので、自身の下調べ不足を後悔しながら店を後にした一杯でした。

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