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「牡蠣と蛤 醤油Soba ¥1300」@銀座 篝 六本木ヒルズ店の写真平日 曇天 14:35 店内満席 先待ち3名 後客6名

〝ニューオープン 探検記〟

本日は六本木ヒルズでの所用の後に、新店情報が挙がってから長らく経つのにレビューのないコチラを初訪問する事にした。

以前からオープンは知っていたのだが、精力的に多店舗展開を推し進めている人気店だけに二の足を踏んでいたのだ。銀座の本店へは移転後に行ってみたが、さすがは人気店だけに良い印象だったと記憶している。普段は足を踏み入れる事のない、メトロハットの地下二階にある飲食店フロアに降りてきた。数多くの飲食店が立ち並んでいるが、お隣も人気ラーメン店である。とっくに昼時は過ぎているが、こちらの店先にだけは行列が続いていた。それだけに新店の注目度が高いという事だろう。店頭に張られたスロープに沿って最後尾に着けると、立て看板の写真メニューを参考にしながら本日のお題を品定めする。

こちらの名を日本中に知らしめた〝鶏白湯〟が筆頭を飾っているが、清湯野郎を自負している私は、それに近そうなメニューを見つけた。券売機の前まで進むと食券の事前購入を促されるが、私の目当ての標題のボタンは最下部に位置していた。特製盛りなどのハイエンドメニューもあるが、トータルバランスを考慮して本日は追加トッピングなしのボタンを押した。

外待ちにての待機となったが、頭上には六本木ヒルズへと昇る、エスカレーターが真上に見える。この景色をて、クリスタル ケイの「恋に落ちたら」の PVを思い出した。撮影当時は六本木ヒルズ開業当初で話題を集めていたので、私の中でも印象深く記憶に残っている。当時とはテナントも随分と様変わりしていて、最初からヒルズに店を構えているのは僅かばかりとなっている。そんな時代の流れを感じていると、15分ほど待って店内のスタッフさんから入店の案内があった。

白い暖簾をくぐり店内に入ると、ラウンド型のカウンターに座り食券を手渡し店内観察を始める。系列店と同じように和風にこだわった客席には、オリジナルのカップ麺や名義貸しのトリュフオイルが販売させている。厨房が独立しているので正確ではないが、本日は五人体制で回されている。客層としたは高額設定にもかかわらず若い女性客が多く、港区女子の資本力の高さを物語る。とても落ち着いた雰囲気が、洗練された都会的な空気を醸し出す。目の前の卓上には木製盆の上に、きちんと並べられた箸とレンゲと紙おしぼりが高級感をあおる。本品よりも先に、二連の薬味皿にて味変用の柚子皮と焦がしネギが提供された。その事が、さらに緊張感を昂らせる。そんな空気に飲み込まれないように、ステンレス製のタンブラーのお冷を口にして待っていると、着席して6分で我が杯が到着した。

その姿は白磁の高台丼の中で、都会的な店の雰囲気とは異った景色を見せていた。それは盛り付けに丁寧さを感じさせない雑にも見える、洗練とは真逆な姿に映ってしまった。その要員は薬味の青ネギの、まとまりのない添えられ方が原因と思われる。高さを見せない平面的な盛り付けが、高級感を損なわせている景色を残念に思いながらレンゲを手にした。

まずはスープをひとくち。深みのある透明感とでも言うべき液体からは、すでに鮮烈な貝類の香りが嗅覚を刺激してくる。もちろんビジュアルからも一目瞭然とされる貝類の姿が相まって、一種独特の雰囲気を醸し出している。そんな液面には粒子のまばらな香味油が厚めに張られてあり、透明感のスープに輝きを与えている。眩しいばかりに光を放つ表層のオーラに引き込まれるようにレンゲを沈めてみると、貝出汁としては珍しく高温の湯気が立ち昇ってきた。レンゲに湛えられたスープに息を吹きかけ少し冷ましてから口に含むと、濃厚な貝の旨みが口の中を支配した。そこにはスープ本体に含まれる貝出汁成分ばかりでなく、表層の香味油にも貝の香りが凝縮されている。高額設定なラーメンだけに贅沢な仕込みを思わせる豊富な出汁の香味ではあるが、それに伴った塩分過多も凄まじい。私が薄味志向のせいもあるが、ひとくちだけで舌や喉を灼くような塩気に根を上げてしまった。せっかくの食材を投じて炊いたスープなので勿体無いが、味覚維持を優先してスープを飲む事は諦めてレンゲを箸に持ち替えた。

カウンター内には「三河屋製麺」の麺箱が積まれてあるので間違いないと思われる、それらしい細めのストレート麺が採用されていた。持ち上げた箸先には40センチ弱はあろうかと思われる、かなり長めの細麺が現れた。指先には強いハリを感じさせる麺質が特徴的で、麺肌には切刃のエッジが鋭く残っている。そんな細身ながらも強靭そうな麺を一気にすすり上がると、印象通りにシャープな口当たりで滑り込んできた。しかし麺の長さが邪魔をして、幾度もすすらなければ口の中に収まらない。本来ならばそれがすすり心地の良さに繋がるのだが、すする吸気にもスープの塩気が伴ってくるので、ここでも塩分過多との戦いを強いられる。六本木ヒルズという土地柄、外国人観光客も多いと思われるが〝すする文化〟のない世界の中で、敢えて食べづらい麺を採用された真意を知りたいと思った。

チャーシューには半ナマレアチャーシューが盛り付けてあり、ロゼ発色の度を超えた血のドリップが滴るような仕上がりだ。かなり薄切りなのにスジが口に残るのは、切り分けられた部分が悪かっただけだろうか。生っぽいだけでなく、噛み切れない不快な食感が繰り返される具材だった。

そんなチャーシューよりも主役的な具材であろう貝類は、タイトル通りにハマグリと牡蠣が入っていた。ハマグリに関してはホンビノス貝の偽物に逃げる事なくハマグリを使われていた。地ハマグリかどうかは分からないが、小ぶりながらも旨みが詰まっていた。一方の牡蠣はコンフィになっていたが、調理方法のせいではなく牡蠣自体の塩気が強く残っていた。産地にもよるが、牡蠣に含まれる海水の濃度が今年は異常に高いという話を寿司屋の大将から聞いた。こればかりは殻を外してみないと分からないが、確かに強い塩気に毒させていた。

アワビを模したエリンギは、独特の食感と香りがアクセントとなってくれた。

卓上に書かれた〝美味しい食べ方〟によると、途中から別皿の柚子皮や焦がしネギの使用法があったが、このスープの塩気の中で効果があるのか疑問である。

中盤からは次第にスープがコハク酸で薄濁ってきたのに伴って、より味が濃くなってきた。結果として、麺も食べ切るには及ばずに箸を置いてしまった。

清湯系と思ってオーダーしてみたが、見た目とは異なったガッツリ系スープに敗北感を味わった一杯でした。

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コメント

初レビューオツです!土地価格が一番高いヒルズじゃあ〜りませんか!
高額といえどもこの値段で家賃が払えるのか疑問ですが。
牡蠣は調理してみないとその塩っぱさがわからないのですかね?

虚無 Becky! | 2019年11月17日 21:44

もうレビューは書かないのかな?
更新を楽しみにしていたので少し残念です。

不死身のてっちん♂ | 2020年1月10日 01:37

のらのらさん。
復活して下さい。

あらチャン(おにぎり兄) | 2020年3月14日 17:28