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「そば 小+手作りじゅーしー」@きしもと食堂の写真のんびり沖縄⑧
沖縄そばの元祖とも言える店
亡きじっちゃんと義母を想いながら

図らずも、「まるつ」さんの朝営業で沖縄そばをいただいてしまったが、沖縄そば探求は、こちらからスタートする予定だった。
こちらは、「明治38年(1905年)創業」だと言われている。
沖縄そばを「ラーメン」の一種として考えるなら、こちらは現存する日本最古のラーメン専門店とも言えそう。
晩年、ラーメンの歴史の追究をしていた、「ぶるぢっちゃんのウワサの町中華」が、2年半前、病身を引き摺りながらこの店に来たのもそういう経緯から。
私がRDBを初めたころから付き合いがあったじっちゃんを追うのも、この旅の目的の一つだった。

もう一つ、この店には思い入れがある。
まだ私がラーメンの食べ歩きを始める前の20年前、義母と長男と3人で沖縄旅行をした。
美ら海水族館を見学した後、タクシーの運転手に「美味しい沖縄そばの店に案内してくれ。」と言ったところ、こちらの支店である「きしもと食堂 八重岳店」に案内してくれた。
私にとって生まれて初めての、店で食べる沖縄そばが、「きしもと食堂」さんの「そば」だったのだ。
その義母も9年間前に亡くなった。
その時の足跡を追う旅でもある。

前置きが長くなった。

「まるつストア」さんから海沿いを50km以上北へ。
途中に見える、国道58号線沿いの海は、メチャクチャ美しくて、何度もシャッターを切りたい瞬間があったが、車を寄せられるところはほとんどなかった。
そう言えば、20年前に泊まったのは、恩納村の「ANA InterContinental Resort Hotel」だった。
この辺の美しい海がよく見えたっけ。
リッチな旅だった。

名護市内を過ぎたころから山道に入る。
その途中にも「沖縄そば」の看板を出す店が何軒かあった。
目的地に近くなったころ、「きしもと食堂 八重岳店」の前を通る。
あれ?リノベーションした?
20年前は、もっと渋い外観だったような。
駐車場も広いので、ただ「きしもと食堂」の「そば」を食べるだけだったら、こっちの店舗かもね。
20年前のタクシー運転手さんは、その辺を考慮したのだろう。

1時間20分ほどで店近くまで来る。
店は、ちょい鄙びた感じの本部町の商店街の中にある。
駐車場は20〜30mほど離れた場所。
そんなに台数は停められないので、休日のピーク時だと待ちそうだが、すんなり停められてよかった。

明治……とまではいかないが、少なくとも昭和初期に建てられたと思われるエモい店舗。
12:00ちょっと前の到着で、ちょうど出る客がいてすんなり入店。
タイミングがよかったらしく、その後は客が次々と訪れる。
退店時には20人ほどの外待ちができていた。

店内は、テーブル4卓、あとは座敷。
テーブルは埋まっていたので、「そちらにどうぞ。」と、上がり口の卓に通される。
フロア担当は、感じのいい妙齢の女性。
厨房は見えず、窓口からできたメニューが渡される。
その窓口の上に、メニュー札がある。

メニューは、「そば」の大と小、そして手作り「ジューシー」のみ。
「ソーキそば」等、派生メニューがないのが超シンプルで元祖っぽい。
20年前、支店でいただいた、「ジューシー」も食べてみたかったので、そばは小を選択。
価格は、800円+350円、計1150円也。

壁には実に多くのサイン色紙が貼られている。
阿部寛、はいだしょうこ、所ジョージ、柳澤慎吾、ホンジャマカ石塚、ウエンツ瑛士辺りは読めたかな。
注文からわずか6分で提供されたのは、かなり小さな器に盛られた「そば」と、茶碗に盛られた沖縄の炊き込みご飯、「じゅーしー」。


麺は軽く平打ちの極太に近いストレート。
茹で具合はジャストだが、あまり腰がなくボソっと切れる。
ラーメンというよりも、味わいは完全にうどんだな。
しかも、讃岐うどんのようなツルツルで腰が強いやつでも、稲庭うどんのようにシルキーなやつでもなく、給食で出されるソフト麺っぽい。
こんな麺だったっけか。
データベースでは、沖縄そばをラーメンに分類しているが、それは、「かんすい」を使った麺を出す店が多いから。
多いからと書いたのは、この店などのオールド沖縄そばの店の中には、「木灰」という、ガジュマルなどの木を燃やした後の灰を水に溶かし、その上澄みを使ったものを麺に入れているからだ。
かんすいが手に入らなかった時代の工夫らしいが、成分はほぼ同じでも、やっぱり効きが弱いのかもしれない。
この麺、まあ、美味くはないわな。
ふと隣のテーブルを見ると、去ったグループ客が大量に麺を残していた。
まあ、気持ちは分からなくもない。
大だったら私も持て余した。
スープは、鰹の効いた超淡麗。
油がほとんど浮いてないし、豚は使っているのかな?と思うくらいに味わいも淡麗。
しかし、飲んでみると、これがしみじみ美味いのだ。
この店を訪れる客は、このスープに惹かれているんだろうなと。
しかし、太麺に合わせるには明らかに力不足の感がある。
スープを飲んでいるだけなら幸せなのにな。
それにしても、沖縄そばの分類って、醤油が正しいのか塩が正しいのか悩む。
この薄い茶色は、鰹節の色とも取れるし、上に載った肉から流れ混む醤油由来とも取れる。
醤油感がなくもないので醤油に分類しておくが、スープ自体は塩なのかもしれない。
多くのレビュアーが「その他にもで逃げてるのもよく分かる。
具は、小ねぎ、かまぼこ、肉。
小ねぎは適量、唯一の色味。
かまぼこは、沖縄かまぼこと言えばいいのかな。
店によって微妙に違うが、シャキっとした弾力があり、美味しかった。
肉は、ふたの三枚肉だろう。
脂身がない方は硬めだが、脂身が入っている方はポロリと崩れるやわらかさ。
こっちだけだといいな。
小だとスープはメチャ少ないが、思ったよりも麺量はある。
おそらく、茹で前150gはあるんじゃないかな。
女性など小食の方や、じゅーしーを頼む方なら、小で十分だ。
そのじゅーしーだが、ほとんどの方は気にいるだろう間違いない美味しさ。
豚や蒲鉾の細切れが炊き込まれていて、ご飯もふっくらやわらか。
いや、ふっくらと言うとちょっと違うかな。
水分多めで、まさにジューシー。
ラーメン屋の半ライス程度の量だ。
固形物完食。
じゅーしーをスープと交互に食べていたので、ほとんど飲み干してフィニッシュ。

これぞ元祖木灰沖縄そばというような素朴な一杯。
沖縄そばの歴史を感じるためにも、一度は訪れるべきかと。




のんびり蛇足;
「沖縄そば」についての詳しい知識は、じっちゃんの次のレビューに詳しく書かれている
全部真剣に読むと疲れるが、ブログはさらに詳しい
興味ある方は、是非供養と思って読んでほしい
https://ramendb.supleks.jp/review/1534802.html

じっちゃんの蘊蓄が難しくて断念した方は、私の「登竜門」さんのレビューの蛇足部分に、簡単に書いてあるので、そちらでも
沖縄のそばは、みんな「ソーキそば」だと思ってる方
基本的な知識は必要かと
少なくともこの店には、ソーキそばも軟骨ソーキそばもない
https://ramendb.supleks.jp/review/1788077.html

投稿(更新) | コメント (16) | このお店へのレビュー: 0件
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コメント

おはようです

「きしもと食堂」さんはいろいろとエピソードが有るのですね。
ある意味沖縄の元祖そして日本最古のラーメンですか。
ラーメンを味わうと言うより歴史を味わう感じ見たいですね🤔

黄門チャマ | 2025年2月7日 08:23

こんにちは。

こちらは美ら海水族館の近くのようで。
元祖沖縄そばの麺ってこんな感じなのでしょうね。

glucose | 2025年2月7日 08:33

どもです。
貴重な店に行かれましたが、 
歴史と美味しさは別物なのですね。

沖縄そばの歴史探訪〜

かなり深い内容ですね。
RAMENOIDさんの知識も豊富で凄いです。

James namy | 2025年2月7日 12:28

こんにちは。
麺が正直微妙だったみたいですが、沖縄そばの歴史を知るためには一度食べてみたいです!コメ頂いたお店は町中華みたいな名前と雰囲気ですが、実は普通のラーメン屋なんですよ🤣なので町中華的なメニューはないです(>_<)

poti | 2025年2月7日 14:56

こんにちは。
ここは私も食べに行きました。
ホントにうどんみたいだったので、
うどんDBにあげようか悩みました。

kamepi- | 2025年2月7日 15:24

RAMENOIDさん、こんばんは。

もう明治生まれの男性は1人もいません。
女性も数えられるほどですから。
人生って長いようで短いものですね。
沖縄旅行いつかは行きたいものですよ🌴🌺✈

ひゃる | 2025年2月7日 19:48

こんばんは。
日本最古ですかw
麺の製法も初めて知りました。奥が深いですね。
グループ客の大量麺残しは少し悲しくなります😢

ケーン | 2025年2月7日 19:52

こんばんは.
やっぱり沖縄そばも食べますよね.現地で食べると格別なのですよね.

Paul | 2025年2月7日 20:14

こちらでしか味わえないオンリーワン。
スコア以上に訪れた甲斐がありましたね。

病身(→ですよね)を押しての、
ぶるさんのポストも改めて読み、
偲びました。

おゆ | 2025年2月7日 21:37

こんばんは😃

20年前の思い出とこの間鬼籍に入られた
方々を偲ぶ、じんと染み入るレポですね。
かんすい代わりの木灰麺は、今やかなり
希少なんでしょう。

としくん | 2025年2月7日 21:46

おゆさん、ありがとうございます
修正しました

RAMENOID | 2025年2月7日 21:54

どもです!
この店はロックオンしています。
それにしても木灰ですか…
まったく知りませんでしたよ
どうせならばそのようなトラディショナルな一杯を食べてみたいですね…

さぴお | 2025年2月8日 01:13

こんばんは。どこ行ってるんですか😱それもこんなとこまで😱ぢっちゃんさんの所は寂しさが込み上げてきます。沖縄あったかそう…今も北風がビュービュー言ってます😱

あらチャン(おにぎり兄) | 2025年2月8日 03:42

おはようございます^^
元祖沖縄そばのお店、ぶるさんのことを思い出します。
建物も昭和初期の頃だとすると100年ですもんね。
木灰を使う麺はうどんのようなんですね。
一度は行ってみたいお店ですね。

mocopapa(S852) | 2025年2月8日 06:07

こんにちは

ぶるさんも訪問されていて、追従ですね。
沖縄のメニューなので、違うのですが、
そばというよりも、見た目はうどんっぽいですね。

ももも | 2025年2月8日 22:25