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この近くで所用。それが思いのほか早く終わったため、予定外の訪問ができた。○ 入店開店数分前、7~8名の行列の最後尾に並ぶ。皆同じものが目当てかと思いきや、レギュラーメニューを頼んでおられる人たちもいた。私が注文したものは、「麻油(マー油)・鶏白湯つけ麺」の大300g。この店で5月15日から6月末まで催される「鶏白湯つけ麺祭り」の第3弾の限定つけ麺である。もっとも、私は「どうせ、いずれは鶏白湯を杯数限定のレギュラーメニューに昇格させるんでしょ?」と怪しんでもいるけれど。○ 麻油(マー油)・鶏白湯つけ麺・麺前回と前々回の限定鶏白湯では、真空ミキサー使用の多加水麺が用いられていたが、今回は小麦の香りを重視したという平打ち麺に変更されている。いずれも麺屋棣鄂(テイガク)製だ。当然ながら前回ほどの瑞々しさは感じられないが、それでも十分な、というかむしろ適度にウェットな仕上がりとなっている。茹でムラのない均質性や小麦の風味も見事なもので、相変わらずの丁寧かつ繊細な仕事振りだ。良い麺が良い仕上がりで供されていることの嬉しさを噛み締められる。そして個人的には、前回の麺よりもこちらの方が好みだと感じられた。・つけ汁公式ブログを記す社長曰く、「採るというより絞り出す工程」を経るという鶏白湯。鶏(と、多分少しの豚も)がもたらす甘いコクが濃縮されたような味わい、そしていかにもキメが細かそうなサラサラと滑らかな質感が特徴的である。また魚介を隠し味的に利かすことによってつけ汁全体のテイストが少しふくよかにされていること、及び醤油ダレでテイスト全体をビシッと引き締めてられていることもまた、その特徴として挙げられるべきであろう。・麻油(マー油)自家製で、タマネギ油が用いられたもの。一般的にマー油は、その存在感が強過ぎてスープの味わいを損ねてしまうこともあるが、この店のものは違う。タマネギ油がつけ汁とニンニクの媒介項となり、さらにニンニクの風味が強まり過ぎるのを回避しているからだ。タマネギ油がつけ汁と同様の「甘いコク」を有しているおかげで、2つはあたかも同じ一つのものであるかのように融和し合っている。甘いコクもさらに強まっている。そしてその増幅された甘いコクこそが、ニンニクを「ガーリック」とでも表記したくなるような香ばしいコクだけを味わえる程度で抑えている。結果として、「鶏白湯にマー油があしらわれた」というよりも、「鶏白湯にガーリックの風味が加味された」と描写する方が自然だと思える味わいになっている。だから、以前に食した(マー油が用いられていない)「濃厚 鶏白湯つけ麺」のつけ汁よりももう一層分の旨い味わいがある分だけ、単調さが回避されているともいえる。麺に続いてつけ汁もまた、今回の方が好みであると感じられた。・麺をつけ汁に通して食す上記の「麺」「つけ汁」「マー油」そのままの味わいであり、何か相乗効果によって特別に麺が美味くなるとは感じ難かった。しかしテイストの響き方が実に美味い。鶏白湯とマー油が織り成すコクの「アンサンブル」の途中で、噛めば噛むほど芳醇さを増す小麦感という「ソロ・パート」が挿入されるイメージである。また、卓上に置かれた「長文屋」の七味や六味(七味から一味唐辛子を抜いたもの)を麺の上に少しかけて、変化を楽しむのも良い。麺の風味が増したこととマー油が加わったこと。この2つが、既存の別のメリットと引き換えにすることなく、その旨味だけを加算された味わいになっていると感じられた。流石。お見事です。・具短冊切りチャーシューに味玉、ネギ等。短冊チャーシューは麺に絡めやすいように切られているのだろう。しかしこの手のタイプのもので私が好きな食し方は、麺を噛んでいる途中でチャーシューを口中に放り込み、その味わいの変化を楽しむというもの。あまり濃い味付けではなく、しかも薄い。しかし肉の旨味が豊かなこのチャーシューだからこそ、可能な味わい方だともいえる。・スープ割出汁で割られ、レンジで暖められ、さらに何かを足されて供される。味わい自体は割る前とほぼ同じなのでは変化を楽しめないが、つけ汁自体が美味かったので「良し」。○ 退店「麻油(マー油)・鶏白湯つけ麺」。「鶏白湯 ガーリック風味」とでも呼びたくなるような鶏とマー油の旨味の中で、徐々に立ち上ってくる麺の風味高さを十全に味わわせる素晴らしいつけ麺である。これが供されるのは6月末まで。しかし、繰り返すが、私は「どうせ、いずれは鶏白湯を杯数限定のレギュラーメニューに昇格させるんでしょ?」との疑問を払拭できずにいる。公式ブログで幾度となくつけ麺をこの店一番の売りにしたい旨が述べられていること、そしてこの限定つけ麺が供されるのが2度目であることが主たる根拠であるが、もちろん何の確証もない。したがって、まだこのつけ麺を未食であり興味を持っておられる方々は、一応今月中に食しておいた方が良いのかもしれない。
○ 入店
開店数分前、7~8名の行列の最後尾に並ぶ。
皆同じものが目当てかと思いきや、レギュラーメニューを頼んでおられる人たちもいた。
私が注文したものは、「麻油(マー油)・鶏白湯つけ麺」の大300g。
この店で5月15日から6月末まで催される「鶏白湯つけ麺祭り」の第3弾の限定つけ麺である。
もっとも、私は「どうせ、いずれは鶏白湯を杯数限定のレギュラーメニューに昇格させるんでしょ?」
と怪しんでもいるけれど。
○ 麻油(マー油)・鶏白湯つけ麺
・麺
前回と前々回の限定鶏白湯では、真空ミキサー使用の多加水麺が用いられていたが、
今回は小麦の香りを重視したという平打ち麺に変更されている。
いずれも麺屋棣鄂(テイガク)製だ。
当然ながら前回ほどの瑞々しさは感じられないが、それでも十分な、というかむしろ適度に
ウェットな仕上がりとなっている。
茹でムラのない均質性や小麦の風味も見事なもので、相変わらずの丁寧かつ繊細な仕事振りだ。
良い麺が良い仕上がりで供されていることの嬉しさを噛み締められる。
そして個人的には、前回の麺よりもこちらの方が好みだと感じられた。
・つけ汁
公式ブログを記す社長曰く、「採るというより絞り出す工程」を経るという鶏白湯。
鶏(と、多分少しの豚も)がもたらす甘いコクが濃縮されたような味わい、そしていかにもキメが細かそうな
サラサラと滑らかな質感が特徴的である。
また魚介を隠し味的に利かすことによってつけ汁全体のテイストが少しふくよかにされていること、
及び醤油ダレでテイスト全体をビシッと引き締めてられていることもまた、その特徴として挙げられるべきであろう。
・麻油(マー油)
自家製で、タマネギ油が用いられたもの。
一般的にマー油は、その存在感が強過ぎてスープの味わいを損ねてしまうこともあるが、この店のものは違う。
タマネギ油がつけ汁とニンニクの媒介項となり、さらにニンニクの風味が強まり過ぎるのを
回避しているからだ。
タマネギ油がつけ汁と同様の「甘いコク」を有しているおかげで、2つはあたかも同じ一つのものであるかのように
融和し合っている。
甘いコクもさらに強まっている。
そしてその増幅された甘いコクこそが、ニンニクを「ガーリック」とでも表記したくなるような
香ばしいコクだけを味わえる程度で抑えている。
結果として、「鶏白湯にマー油があしらわれた」というよりも、「鶏白湯にガーリックの風味が加味された」と
描写する方が自然だと思える味わいになっている。
だから、以前に食した(マー油が用いられていない)「濃厚 鶏白湯つけ麺」のつけ汁よりももう一層分の
旨い味わいがある分だけ、単調さが回避されているともいえる。
麺に続いてつけ汁もまた、今回の方が好みであると感じられた。
・麺をつけ汁に通して食す
上記の「麺」「つけ汁」「マー油」そのままの味わいであり、何か相乗効果によって特別に麺が美味くなるとは
感じ難かった。
しかしテイストの響き方が実に美味い。
鶏白湯とマー油が織り成すコクの「アンサンブル」の途中で、噛めば噛むほど芳醇さを増す小麦感という
「ソロ・パート」が挿入されるイメージである。
また、卓上に置かれた「長文屋」の七味や六味(七味から一味唐辛子を抜いたもの)を麺の上に少しかけて、
変化を楽しむのも良い。
麺の風味が増したこととマー油が加わったこと。
この2つが、既存の別のメリットと引き換えにすることなく、その旨味だけを加算された味わいに
なっていると感じられた。
流石。お見事です。
・具
短冊切りチャーシューに味玉、ネギ等。
短冊チャーシューは麺に絡めやすいように切られているのだろう。
しかしこの手のタイプのもので私が好きな食し方は、麺を噛んでいる途中でチャーシューを
口中に放り込み、その味わいの変化を楽しむというもの。
あまり濃い味付けではなく、しかも薄い。しかし肉の旨味が豊かなこのチャーシューだからこそ、
可能な味わい方だともいえる。
・スープ割
出汁で割られ、レンジで暖められ、さらに何かを足されて供される。
味わい自体は割る前とほぼ同じなのでは変化を楽しめないが、つけ汁自体が美味かったので「良し」。
○ 退店
「麻油(マー油)・鶏白湯つけ麺」。
「鶏白湯 ガーリック風味」とでも呼びたくなるような鶏とマー油の旨味の中で、徐々に立ち上ってくる麺の風味高さを
十全に味わわせる素晴らしいつけ麺である。
これが供されるのは6月末まで。
しかし、繰り返すが、私は「どうせ、いずれは鶏白湯を杯数限定のレギュラーメニューに昇格させるんでしょ?」との
疑問を払拭できずにいる。
公式ブログで幾度となくつけ麺をこの店一番の売りにしたい旨が述べられていること、
そしてこの限定つけ麺が供されるのが2度目であることが主たる根拠であるが、もちろん何の確証もない。
したがって、まだこのつけ麺を未食であり興味を持っておられる方々は、一応今月中に食しておいた方が
良いのかもしれない。